
弁護士 内藤 幸徳
東京弁護士会
この記事の執筆者:弁護士 内藤 幸徳
東京弁護士会 高齢者・障害者の権利に関する特別委員会委員副委員長。 祖母の介護をしながら司法試験に合格した経緯から、弁護士登録後、相続、成年後見等、多くの高齢者問題に取り組む。 また、賠償責任の実績が多く、特に交通事故は、年間200件を超える対応実績がある。 医療機関の法務に強く、医療・法務の架け橋になれる弁護士として活動している。
武蔵野警察署・三鷹警察署管内交通事故発生状況
武蔵野警察署の発表(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/toukei/musashino/02_Kotsu01.html)によると、2023年・2024年の人身事故発生件数はいずれも419件でした。
武蔵野市は交通量の多さからか、多摩地域では、交通事故発生の多い地域です。
人身事故のうち、2023年は約53%、2024年は約58%が自転車乗用中での事故でした。
また、お隣の三鷹市における人身事故の総数は、2023年は330件、2024年は344件でした(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/toukei/mitaka/02_Kotsu01.html)。
それらのうち、2023年は約48%、2024年は約53%が自転車事故です。
武蔵野市、三鷹市いずれの地域でも、人身事故のうち、自転車事故の占める割合がおよそ半数程度に
自転車事故の過失割合
自転車は、道路交通法上、軽車両に該当し、「車両」として扱われます。
そのため、運転者には、灯火や酒気帯び運転等の禁止など、四輪車や単車と同様の義務が課されています。
他方、一定の場合に歩道走行が認められるなど、「自転車の交通方法の特例」が道路交通法に規定されています(同法63条の3~11)。
自転車事故の場合、過失割合が争点となることが多く、四輪車・単車とも異なり、歩行者とも異なる自転車の特殊性に照らして判断されることになります。
自転車事故の場合、四輪車・単車の事故とは異なり、裁判例の蓄積が多くなく、交渉に際しては、高い専門性が必要となります。
自転車事故と後遺症
東京都では令和2年4月1日以降、自転車保険への加入が義務化されていますので、以前に比べ、相手方が無保険であるリスクは減少しました。
他方、後遺症に関する認定機関が存在せず、後遺症の認定を求めるには、後遺症診断書等に基づき、自身でどの等級に該当するのか、それはどのような理由によるのか、について主張をし、相手方保険会社と交渉する必要があります。
後遺症に関する交渉は、医療・法務両面に明るい弁護士に依頼をすることが有益です。
自転車事故の特殊性
以上のように、自転車事故では、過失割合・後遺症認定などの場面で、自動車事故とは異なる配慮が必要となります。
いずれも専門性の高い分野になりますので、適切な賠償を受けるためには、弁護士への委任を検討すべき分野と言えます。
武蔵野市、三鷹市近隣の交通事故で弁護士をお探しの方へ
吉祥内藤法律事務所は、交通事故分野に関し、年間200件程度の解決実績があります。
また、顧問医との連携が強く、医療分野に高い専門性を有します。
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